*[[ソニーBMGの「rootkit」集団訴訟、和解承認--米裁判所:http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20119687,00.htm?ref=rss]] [#b2708116]
 
 文:Anne Broache(CNET News.com)~
 翻訳校正:河部恭紀(編集部)~
 
 2006/05/23 17:27  ~
 トラックバック(2) コメント(0) コメントする~
 
  連邦裁判所は米国時間5月22日、ソニーBMGを相手取った集団訴訟に関して、和解に最終承認を下した。この訴訟は、ソニーBMGが自社の音楽CDにコピー防止ソフトウェアを使用していたことに対して起こされていた。
 
  この和解(PDFファイル)は、問題のあるDRM(デジタル著作権管理)ソフトウェア技術を含むソニーBMG製CDを、2003年8月1日以降に購入したり、もらったり、使用した人を対象としている。該当する消費者は、ソニーBMG側にクレームを提出すれば、DRMが含まれていない代替CDの提供、該当するCDに収録される楽曲の無償ダウンロード、現金による返金などのサービスを受けることができる。
 
  この集団訴訟は、First4Internetの「XCP」とSunnCommの「MediaMax」という2種類のDRMソフトウェアにより脆弱性が生じることをセキュリティ研究者が2005年秋に発見および報告したことに端を発している。これらのDRMソフトウェアは、消費者がCDをコンピュータに入れると自動的にインストールされるが、その存在は、ウイルスなどの攻撃に対してPCをさらに脆弱にする「rootkit」により隠されていた。また、同DRMソフトウェアは、消費者のコンピュータ利用に関する情報をソニーBMGに転送するために利用されていたとも指摘されている。
 
  ソニーBMGを相手取り、少なくとも15件の訴訟が集団訴訟弁護士により提訴されていたが、ニューヨーク州の訴訟は最終的に1件にまとめられている。原告側は2005年12月にソニーBMGと予備的和解に至っており、ニューヨークの連邦地方裁判所による最終承認を待っていた。
 
 この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。
 
 [[国内ソース]]