この問題は、ソニーBMGが発売した音楽CDをパソコンで再生した際、CDの中に組み込まれたソフトによってコンピューターウイルスに感染するおそれが指摘されているものです。このソフトは、複製を制限するためにCDに組み込まれ、自動的にコンピューターに読み込まれる仕組みになっているということで、テキサス州の司法当局は21日、州の消費者保護法などに違反したとして、罰金の支払いを求める訴訟を起こしました。テキサス州の消費者保護法などでは、こうした違反に対し、1件当たり最大で10万ドルの罰金の支払いを適用すると規定しています。州の司法当局は「コンピューターにダメージを与えようとするハッカーが、このソフトを隠れみのにしてパソコンに侵入する可能性がある」と指摘しています。今回の事態について、ソニーBMGは、自社のホームページ上で、このソフトが組み込まれている音楽CDを交換する措置を発表するとともに「私たちは、お客様に生じる不都合に対して遺憾に思うとともに、この状況を改善するために努力したい」とするメッセージを掲載しました。


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